●小林 功治 <こばやし こうじ>
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童話作家

◇出身 長門市俵山
◇生年月日 S39.4.28
◇血液型 AB型
◇好きな色
◇自分の長所

人がいいとこ・やさしいところ

◇自分の短所 人がいいとこ・なかなか断れないタイプ


 
 
 

●それでは略歴を教えて下さい。

大津高校から福岡大学へ行き、卒業後旅行会社に就職しました。8年か9年くらいになりますかね。それからこちらへ帰郷しました。

●旅行会社ではどういった仕事をされてたんですか?

僕は長崎の支店にいたんですが、海外専門でした。長崎のお客さんを連れて福岡空港に行って、次の添乗員さんにバトンタッチするまでの間の仕事ですね。見送りが終わったら長崎へ帰るという感じで、忙しい時は長崎から福岡空港を1日で3往復か4往復したことがあります。要は営業ですね。

●それでは今日の本題に入ります。とても無知な質問ですが、童話と童謡ってどう違うんですか?

童謡っていうのは詩ですよね。正確には童謡詩っていうんですよ。

童謡詩っていうのはほとんどが曲がつくんじゃないんでしょうか。みすゞさんの童謡詩もどなたか曲をつけられてますもんね。

童謡っていうと曲をイメージしながら作ってるのが普通なんだと思います。僕は曲をイメージしながらは作ってないですね。

●前から童話を書かれていたんですか?

いえ、それが違うんですよ。仕事を辞める前ごろに、長男の1歳の誕生日の時、たまたま誕生日にプレゼントがてら、ちょっと童話のようなものを書いてみたんですよ。

書いたっていうのを会社の同僚や後輩に言ったら、見せてくれって言われたんです。恥ずかしながら、でもまあいいかって感じで見せたら、「えらいおもしろかったよ」ってみんなが誉めてくれて…それからたまにやろうかなって感じだったんです。それがだんだんはまっていきました。

仕事は大変忙しかったんですが、ポツポツ作ってたんです。最初童話って子供向けのお話なので、簡単だろうと思ってたんですよ…ところがとんでもなく難しい。実は大人向けの文章の方がよっぽど見やすいんじゃないかって未だに思っています。

●どういうところが難しいのですか?

まず対象が子供ですよね。だから難しい言葉を使えないんですよね。だけどある程度深みを持たせんといかんのですよね。

だからみすゞさんも読みやすい言葉を使って、童謡を書かれてますけど深いでしょ。あと子供は1字1字しっかり読みますんで、ごまかしが全くできんのです。大人だったらさらっと読むことができますけど、子供に声を出して読まれると、1字1行が無駄にできなくなるんですよね。だから大変なんです。

●それを機会にこちらに帰られて執筆活動をされてるんですかね。

そうですね。僕が会社の方でだんだん責任のある立場になっていったんですよ。休みがなくなってきて、朝も早いし夜も遅いし…このままでは体が持たないのじゃないかって思って、仕事がいやになってきたのと反比例して、こっちの方ががかなりおもしろくなってきたんですよね。書いていくうちに、レベルも段々上がっていくのがわかってきましたし…

そしてちょうど転勤の機会があったんです。ここを逃したらもうないだろうと思って辞めましたね。

●相当な勇気だったでしょうね?

勇気いりましたね〜。当時部長が「お前何したいんか〜?」って言われて、「文章を書く童謡や童話をやりたい」って言ったら「お前馬鹿か」って言われましたね(笑)。それでもわりと意志が強かったんでね。

親からも大反対されました。それから半年後最初に本格的に作ったので賞を頂いたら、親はびっくりしてましたね。


H9.10.26
第8回志木市いろは文学賞 佳作

「おしゃべり地蔵」

H11.3.20

(財)大阪国際児童文学館
「第15回ニッサン童話と絵本のグランプリ」
童話部門 優秀賞

「バースデー・プレゼント」
H14.11.17

産経新聞社
第20回ほのぼの童話館 佳作

「手紙の入ったおくりもの」
H15.11.11

文化出版社 雑誌「ミセス」
第5回「ミセス大賞・小さな童話部門」

「ふしぎなそうじ機」

●受賞作品のあらすじ<ご本人に語って頂きました>●

「おしゃべり地蔵」
これは30枚の童話になるんです。最初にとった賞になりますね。名前は古風なんですけど現代風な話で、少年野球をしている少年とたぬきとの心のふれあいの話です。少年は野球があまり上手くなくて、たぬきがお地蔵さんに化けて少年に野球を教えるんです。最後には正体がばれますけどね。

「バースデープレゼント」
主人公の男の子のお父さんがすごく足が速いんです。運動会でいつもリレーを走って優勝してたんですけど、1年前の運動会の時、お父さんが体調を崩して負けてしまったんです。それでお父さんは今年は1位になるぞって毎日練習してたのですが、すごく足の速い若い人が帰ってきたんです。それで男の子は、お父さんがまた負けると思ってるんですけど、がんばって最後には若い人に勝つんです。その日がたまたま男の子の誕生日だったので、お父さんからの「バースディプレゼント」というお話です。
「手紙の入ったおくりもの」
ある日、少年にたぬきやいのししから小包が届くというお話です。その小包の中に手紙といっしょに、くりやきのこが詰まってるんです。男の子は、どうして自分に小包が届いたのか分からないのですが、手紙を読んでいくと最後になぞが解けるというお話です。
「ふしぎなそうじ機」
ある日、男の子のパパがゴミ捨て場から古びたそうじ機を拾ってきます。そのそうじ機は何でも吸い取って5センチぐらいの大きさにしてしまうという魔法のそうじ機なんです。吸い取られたものは、5分後元に戻ります。パパがそのそうじ機を使って溝にはまったワゴン車を救い出したり、動物園から逃げ出したライオンを捕まえたりというお話です。


 

●ご自身の本を出版されているようですが…

この詩集は、長門市の広報から童謡詩を載せてみませんかと依頼されて、3年間ほど毎月掲載させてもらったものです。それがある程度溜まったので…

ある出版会社にこれを送ったんですよね。そしたら「これいいな」っていうお返事頂いて、出版することになりました。

●今、賞をとられた作品の話を聞いていたら、最初の方の話がスポーツ、たぬきなどの動物の話がでてますけど、何か自分の中でテーマとかってあるんですか?

作品ごとによって違いますよね。子供に思いっきり楽しんでもらえたらなぁっといつも考えています。

●「こんな作品を書きたい」というのはありますか?

長編(120枚ぐらい)を去年やろうと思ったんですけど、ちょっと出来なかったんですよ。半分ぐらいまで書いたんですけど…今年120枚くらいの作品が作れたらいいなぁと思ってますね。

●色々な作品がまだ書ききれてないということですね?

それはいっぱいありますよ。だから時間がないですよね。頭の中で大体のあらすじが出来てるんですけど、それをイメージ通りに文章にするのが難しいですね。だから追いつかないんですよ。

●これからの夢とかありますか?

そうですね…一人でも多くの子供に喜んで頂けるような作品をとにかく作るってことですかね。

そして長門は金子みすゞの生まれた地ですから、もしかしたらとんでもない優秀な子供がいるんじゃないかなって気がしてならないんですよ。スポーツは盛んですけど、どうしても文章のほうはねぇ…他の地域に比べて遅れているんじゃないかなぁと思いますね。

だから子供でそういうのが好きだって子がいたら、お手伝いできたらと思います。作文とかで賞をとってもその時は親は誉めるんですけど、そのままなんですよね。やっぱり親は学校の勉強の方がんばれって言いますからね。だからそういう子供たちに私が出来ることがあれば、少しでもお手伝いしたいと思いますね。

●小林さんにとってラブな長門とは?

そうですね…私、青海島の静ヶ浦の遊歩道にむちゃくちゃ感動しましたよ。

前まで海水浴場までは行ってても、遊歩道までは行ったことがなかったんですよ。それで会社を辞めてこっちに帰ってきて、最初の年の夏休みに会社の後輩が来たんです。その時、海水浴場に連れていってついでに見たのが初めてで、あのきれいさにはとても感動しましたね。岩に波が当たるとことかですね。友達が来たら必ずそこに連れていきます。

その時をイメージして作ったのがこの「空と海」です。







●関連出版
(左)第8回志木市いろは文学賞作品集
『走れ走れ ツトムのブルートレイン』

(右)小林功治 童謡詩集
『風のおしゃべり』


 
   

++ あとがき ++

30歳代で脱サラをされて、全く新しい分野のことをされたことにまず脱帽です…それだけ楽しいことを見つけ、自分の生きがいを見つけることが出来た小林さんを大変羨ましく思いました。金子みすゞを生んだこの長門に、新風を吹かせて下さることを期待しております。

取材日/2004年4月15日

写真/光田写真館


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